遅いブラウジングを改善するためのChrome設定リセット手順 正直なところ、Chromeは長い間使っていると少しずつ遅くなることがありますよね。原因はキャッシュや拡張機能の多さ、設定の乱れなどさまざまですが、多くの場合、思いきって設定をリセットすれば劇的に改善することも。ブックマークやパスワードはそのまま残せるので、状況によっては便利な方法です。ただし、拡張機能は無効化され、Cookieもクリアされるため、完全に簡単な作業ではない点は覚えておきましょう。 さて、Chromeをリセットするにはまず<strong>設定</strong>に進む必要があります。右上の三点アイコン(メニューボタン)をクリックし、メニューの一番下までスクロールして<strong>「設定」</strong>を選択します。次に、画面左側のサイドバーから<strong>「リセットとクリーンアップ」</strong>もしくは、「詳細設定」の中にあることもあります。特に、DellやHPなどOEMカスタマイズの入ったPCでは隠されている場合も。見つからないときは、アドレスバーに直接<strong>chrome://settings/reset</strong>や<strong>chrome://settings/resetProfileSettings</strong>と入力してアクセスしてください。私の古いASUSノートPCでも、標準メニューからでは見つからなかったのでこの方法で行いました。 「<strong>設定を元のデフォルトに戻す</strong>」をクリックすると、Chromeが工場出荷時の状態にリセットされます。拡張機能は無効化され、Cookieやサイトデータはすべて削除されるため、あらかじめ必要な情報は保存しておくことをお勧めします。唯一の注意点は、この操作でCookieや拡張機能はすべて消えるため、必要なものは別途バックアップや控えを取っておくと安心です。 リセット後はChromeが自動的に再起動し、真っ新な状態に戻ります。もし、それでも遅いと感じる場合は、<strong>chrome://extensions</strong>から不要な拡張機能を整理しましょう。多くの拡張機能がバックグラウンドで動作していると、パフォーマンスに悪影響を及ぼすこともあります。不要なものを見つけたら、「削除」ボタンをクリックして整理してください。これだけで、意外とサクサク動くようになることも多いです。 また、ブラウザのパフォーマンスに影響を与えるシステム設定もチェックしておきましょう。Chromeの設定画面に戻り、「<strong>システム</strong>」セクションを開き、「<strong>Google Chromeを閉じた後もバックグラウンドでアプリを続行させる</strong>」の設定をオフにします。必要なければこれを停止しましょう。さらに、ハードウェアアクセラレーションが有効になっている場合は、その設定も確認してください。GPUの性能次第では動作が快適になることがあります。設定は<strong>chrome://settings/system</strong>から変更可能です。 すべての作業を終えたら、一度Chromeを閉じて、再度起動してみましょう。それでも遅いと感じる場合は、ネットワーク設定の見直しも一案です。特にDNS設定の変更が効果的です。Windowsのコントロールパネルを開き、「表示方法」を<strong>大きなアイコン</strong>に設定しておくと操作が楽になります。次に、「ネットワークと共有センター」を選択し、「アダプターの設定の変更」をクリックします。接続中のWi-Fiを右クリックし、「プロパティ」を選びます。リストの中から<strong>「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」</strong>を探してください。 ここがポイントです。DNSサーバーの設定を「自動取得」から変更しましょう。<strong>「次のDNSサーバーのアドレスを使用する」</strong>を選び、<code>8.8.8.8</code>と<code>8.8.4.4</code>を入力します。GoogleのパブリックDNSは信頼性も高く、多くの場合ページの読み込みやドメインの解決が速くなる効果があります。Windows 11では、「ネットワークとインターネット」→「詳細ネットワーク設定」→「ハードウェアと接続のプロパティ」から設定可能です。 設定を変更したら、「OK」をクリックして閉じ、ブラウザを再起動します。場合によっては、システム全体の再起動が必要なこともありますが、多くの場合DNSの設定変更だけでも効果はすぐに実感できます。改善の度合いを確認するには、<a href=”https://fast.com” target=”_blank”>Fast.com</a>や<a href=”https://dnschecker.org” target=”_blank”>DNSChecker</a>を利用して検証してみてください。 この方法はすべての遅延の根本解決にはなりませんが、よくある原因—設定の肥満、拡張機能の多さ、遅いDNSサーバー—にはアプローチできる内容です。それでも改善しない場合は、Chromeを一度完全にアンインストールしてから再インストールする方法もあります。ただし、少し手間がかかるため、最後の手段として考えましょう。 この方法でChromeの速度は改善しましたか? もし改善したなら、経験や質問を共有して他の人の参考になれば幸いです。こうした問題はやっかいですが、今のあなたには解決のヒントが見えたはず。この記事が少しでも助けになれば嬉しいです!