Windows 10のインストール体験談
Windows 10のインストールは、時に巨大なパズルのように感じることも。特に初めて挑戦する場合は戸惑うことも多いですが、ちょっとした準備と落ち着きがあれば、そんなに難しくありません。何を確認して、どの手順を進めれば良いのか、また途中でどんなトラブルが起きうるのかを知っておくことが成功のコツです。
まずは動作環境の確認を
まず最初に、あなたのPCが本当にWindows 10で動作するかどうかを確認しましょう。最低動作条件は、たとえばメモリ2GB以上、1GHzのプロセッサ、そして20GB以上の空きストレージが目安です。これを飛ばすと、インストール中に不意のトラブルに見舞われる可能性があるので注意してください。
データのバックアップをお忘れなく
作業に入る前に、重要なファイルは必ずバックアップを。USBメモリや外付けハードディスク、クラウドストレージなどを利用しましょう。万が一、インストール中に大事なデータが消えてしまったら大変ですからね。ファイル履歴やOneDriveを使えば、簡単にデータを守ることができます。安全第一です。
メディア作成ツールの入手
次に、Microsoftの公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロードしましょう。これさえあれば、USBやDVDから起動できるブートメディアが手軽に作れます。無料ですので、こちらからダウンロードしてください。このツールはあなたのインストール作業の強い味方です。
起動可能なドライブの作成
ツールを手に入れたら、次はそれを使ってUSBメモリなどの起動ディスクを作りましょう。案内に従えば難しいことはありません。言語やエディション、アーキテクチャを選択し、お持ちのUSB（8GB以上推奨）を指定して進みます。フォーマットされるので、大事なデータは事前にバックアップをしておいてくださいね。別のPC用のインストールメディア作成を選び、あとは自動で進めばOKです。
- USBには
setup.exeのようなインストーラーのファイルが入っています。 - 事前に中身を確認しておきましょう。差し込んだらインストールファイルが見えるはずです。
インストールのブート
USBをPCに差し込み、再起動します。その際、少し設定をいじる必要があります。BIOSまたはUEFI設定画面に入り、ブート順序を変更してUSBを最優先にしましょう。場合によっては、セキュアブートを無効にしたり、レガシーブートを有効にしたりといった操作も必要です。ちょっと面倒かもしれませんが、頑張りましょう。
shutdown /r /t 0
リインストールや上書きインストールの場合は、再起動して外付けメディアから起動を選ぶとスムーズです。
インストーラーの指示に従う
インストーラーが起動したら、使用言語や設定を選びます。今すぐインストールをクリックし、プロダクトキーを求められたら入力します。キーがない場合はスキップして後から有効化も可能です。新規インストールの場合は、カスタム：Windowsのみインストール（詳細設定）を選びましょう。必要に応じてドライブのフォーマットも行えます。
- この段階でのフォーマットも簡単です。対象ドライブを選んで削除またはフォーマットをクリックすればOKです。
セットアップを完了させる
インストールが終わると数回再起動します。普通のことなので慌てずに待ちましょう。最終的にはユーザーアカウントや設定を決める画面が出てきます。Microsoftアカウントでサインインすれば設定や同期が便利になりますが、ローカルアカウントでも問題ありません。設定後は、プライバシー設定も忘れずに調整してくださいね。
インストールをスムーズに進めるための便利なヒント
この作業中は、必ずPCを電源に繋いでおきましょう。停電は最も避けたいトラブルですからね。プロダクトキーも見つけやすい場所に保存しておきましょう。必要になったら次のコマンドで取り出せます：
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey古いPCの場合や時間がかかる場合は、根気よく待つのも大切。インストール後は、ドライバの更新も忘れずに。デバイスマネージャーから確認して、必要な更新を行いましょう。その後は、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Updateで最新パッチを適用してください。
よくある質問とその答え
プロダクトキーは絶対に必要？
正規のライセンス認証をしたいなら必要です。ただし、インストールの際にスキップして、後から有効化も可能です。便利ですよね。
データを残したままアップグレードできる？
もちろんです。Windows 7や8.1からのアップグレードなら、ほとんどのデータはそのまま残ります。メディア作成ツールを使ってアップグレードを選べばOK。ただし、念のためデータのバックアップはしておくと安心です。
所要時間はどれくらい？
システムや環境によりますが、新しいPCなら20〜30分ほど。古いマシンだと1時間近くかかることもあります。辛抱強く待ちましょう。
USBが認識されない場合は？
BIOSやUEFIのブート優先順位設定を確認してみてください。セキュアブートやレガシーブートの設定を変更する必要があるかもしれません。わからないときはマザーボードの取扱説明書を見てみてください。
一つのプロダクトキーを複数のPCで使える？
ダメです。1つのキーは1台のPC専用です。共有はライセンス違反になるだけでなく、認証エラーを引き起こすこともあります。
インストール前の確認リスト
- ハードウェアがWindows 10の最小動作条件を満たしているか確認
- 念のため全てのデータをバックアップ
- メディア作成ツールをダウンロードしておく
- 起動用USBまたはDVDを作成
- BIOS/UEFIでブート順序をUSB/DVD優先に設定
- インストーラーの指示に従って操作
- インストール後に設定やドライバの更新を行う
Windows 10のインストールは、段階を追って進めればそれほど難しくありません。一歩一歩取り組めば、何となく全体像も見えてきます。そして一度動き出せば、新しいOSの良さもきっと見つかるはず。少しでもスムーズに終わることを祈っています！