Windows 11でZoomの音声トラブルを解決する方法

Windowsのオーディオサービスを確認しよう

さて、Zoomがマイクや音声を認識しないときに行き詰まることがありますよね。実はこれ、Windowsの「オーディオサービス」が正しく動作していないのが原因だったりします。一見すると簡単な設定のはずですが、これが原因で意外とつまずきやすいポイント。これはWindowsの基本的な音声処理を担うサービスで、これが動いていないとマイクやスピーカーがまったく反応しなくなることも。

確認手順はまず、スタートメニューからservices.mscと入力し、Enterを押します。すると、すべてのサービス一覧が表示されるウィンドウが開きます。その中で“Windows オーディオ”を探しましょう。Windowsのバージョンによっては、「Windows オーディオエンドポイントビルダー」と名前が若干異なることもあります。見つけたらダブルクリックしてください。次に、“スタートアップの種類”“自動”に設定されているか確認します。これにより、PC起動時に自動でこのサービスが始まるので、手動で立ち上げる必要がなくなります。

続いて、“サービスの状態”も見てみましょう。“実行中”と表示されていれば完璧です。もしそうでない場合は、“開始”をクリックしてください。ただし、私が一度詰まったのは、スタートアップを「自動」に設定したのにサービスが動かないケース。そんなときは、一度“停止”をクリックしてから“開始”してみてください。これがうまくリセットしてくれることもあります。ただし、管理者権限が必要なため、自動的に操作できない場合は、管理者としてログインしてください。

それでも改善しないときは、PCを再起動するだけで結構解決します。特にWindowsのアップデートやドライバの変更後にはこれが効果的です。もしそれでもダメなら、PowerShellでGet-Service "AudioSrv"と入力してサービスの状態を確認したり、Start-Service "AudioSrv"を実行してみると良いでしょう。どうしても動かないときは、ユーザーペーミッションやWindowsやドライバのアップデートを確認してください。古いドライバや未適用のWindowsアップデートが原因になることもあります。

マイクとアプリのアクセス許可を確認しよう

オーディオサービスがちゃんと動いているのを確認したら、次はWindowsのマイクのアクセス設定をチェックしましょう。スタートメニューの設定から“プライバシーとセキュリティ”を開きます。一部のビルドでは「プライバシー」とだけ表記されている場合もあります。そこからスクロールダウンして“マイク”を探しましょう。これがWindows側のアプリアクセス制御の重要な設定です。

まず“マイクへのアクセス”がオンになっているか確認してください。アップデート後に自動でオフになっているケースもあるので注意。次に、“アプリがマイクにアクセスできる”も有効になっている必要があります。これがオフだとZoomをはじめとしたアプリがマイクを使えません。また、“デスクトップアプリにマイクのアクセスを許可”も忘れずに。この設定は見落としがちですが、Zoomの動作には不可欠です。これがオフになっていると、どれだけマイクを正しくつないでも認識してくれません。

これらの設定を切り替えるだけでも問題が解決するケースがあります。設定後には一度再起動やアプリの再起動をすると効果的です。ただし、企業や工場出荷時の管理下のパソコンだと、これらの権限が制限されていることもあるため、その場合はグループポリシーやIT部門に相談しましょう。

サウンドデバイスとデフォルト設定を調整しよう

次に、実際にどのマイクやスピーカーが優先設定になっているか確認します。右下のスピーカーアイコンを右クリックし“サウンド設定”を選択。“入力デバイス”の項目から現在選ばれているマイクを確認し、必要に応じて正しいデバイスに切り替えましょう。

もし、マイクがリストに表示されていなければ、“サウンドデバイスの管理”をクリックするか、「関連設定」のリンクから「サウンドのコントロールパネル」に進みます。録音タブでマイクが「無効」または「隠れている」場合があります。右クリックして“無効なデバイスの表示”を選びましょう。表示されない場合、ドライバの問題や接続不良の可能性があります。

マイクが見つかったら、右クリックして“有効”を選択。その後、“既定値に設定”にすると、Windowsが間違って他のマイクや内蔵マイクを優先しなくなります。不安な場合は、音量レベルも確認し、音声がきちんと入力されているか確認しましょう。必要に応じてケーブルを再接続したり、PCを再起動したりしてください。時にはハードウェアの認識に再起動が役立つこともあります。

Zoomのマイクとスピーカー設定を調整しよう

Zoom側の設定も見落とせません。Zoomを開き、マイクアイコンの横にある下向き矢印をクリックして“オーディオ設定”を選びます。設定画面は小さく見づらいこともあるので、ちょっと探し回るかもしれません。そこで“スピーカー”のドロップダウンから自分の優先の出力デバイス(ヘッドホンや外部スピーカー)を選びましょう。

マイクについても同様です。“マイク”の設定で、使いたいマイクを選びます。複数の入力デバイスがある場合は特に注意。Zoomはたまに「内蔵マイク」が選ばれていたりして、それが録音できていないことも。ここでマイクのテストができる場合もあるので、「マイクのテスト」ボタンを使ったり、実際に声を出して入力レベルを確認しましょう。動きが見られなければ、ドロップダウンから正しいデバイスを選び直してください。また、Zoom内でマイクやスピーカーがミュートになっていないかも併せて確認しましょう。

設定後にZoomを再起動しないと変更が反映されないこともあるので、改善しない場合は一度Zoomを閉じてから再起動、またはPCも再起動してみてください。少々面倒ですが、これで改善されることが多いです。

まとめ — これだけ押さえればまず大丈夫

Windowsの音声問題は、ちょっとした設定やサービス状態の確認でほとんど解決します。ポイントは、Windowsの「オーディオサービス」が正常に動作しているか、権限設定が正しいか、デバイスが正しく設定されているか確認し、最後にZoomの設定も見直すことです。

再度確認しましょう:
– Windowsのオーディオサービスは動いていますか?
– マイクやスピーカーの権限はオンになっていますか?
– 使用したいマイクは有効で、デフォルトに設定していますか?
– Zoomの設定は正しいマイクとスピーカーに向いていますか?

これらを確認すれば、ほとんどの問題は解決できます。ただ、ハードウェアのトラブルやドライバの不具合もまれにあるので、その場合はさらに詳細な調整やアップデートが必要です。

この記事がお役に立てれば幸いです。私もこれらのステップにかなり時間を取られたので、同じ壁にぶつかっている人の参考になればと思います。では、テストを忘れずに、状況に応じて調整を続けてくださいね!